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キナ子さんのこと

高齢猫キナ子の夜鳴き絶叫対策の原因追求と対策でうまくいったこと

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キナ子は2000年生まれで去年20歳をめでたく迎えた高齢ネコです。
数年前から昼夜問わず絶叫するようになりました。
最近は多少は緩和され、絶叫の代わりにゴニョゴニョつぶやくようになりました。

  

高齢ネコの絶叫鳴きの原因は?認知症なのか他の病気か


2000年の秋、親のクロ子が目の前で出産をはじめまして、逆子で出てきたキナ子を取り上げました。
うちで生まれた長女なんですね。

長生きするのはめでたいんですが、数年前に母のクロ子と、弟ネコの桃ローがあいついで他界してから、夜に大声で鳴くことが多くなり、眠れなくて大変です。
検索してみたけど、高齢ネコ、夜鳴きで調べても、悩んでる人は多いながらも、何もできないでいることが多いみたいで、まさにうちもそうなのでした。

メシは良く食べてるし、トイレもきちんとしてるし、始めは親兄弟が居なくなった環境の変化もあるのかと思ってたのです。
弟ネコの桃ローが病気で他界する前にやってきたチビらとは、大きくなるにつれてそれなりに馴染んできていたし、いなくなった親兄弟を思い出して呼んでいるのかと。

そのうちエスカレートしはじめて、深夜にウゴーン!などと低くてデカい声で絶叫することが多いので、そのたびに起こされてなだめてを繰り返していたら、こちらの生活も狂ってしまって大変です。
ひどいときは、深夜だけでなく、日中も夕方も関係なく、突発的に

ウギャーッオオオオ!!ギャー–オオオオ!

とこの世の終わりのように絶叫してます。

「うるさいよ!」とこちらも言うと、ウガウガ言いながら小声になっていくこともあります。

ネコの絶叫で調べていたら、ネコも認知症があるとのことですが、私は年のせいで難聴になっているのかと思いました。
耳が聞こえにくくて自分の声もよくわからなくて大騒ぎしてるのかと。
呼んでも耳が動かないのですが、こちらが動くと気配で気が付くようで、こちらに目を向けて鳴いたりします。

確かに、以前より耳が遠くなっているようです。
3歳のキュー子と並んで寝ていて、少しでも物音がすると耳がピクッとするキュー子の横で、まったく気が付かずにスヤスヤいねむりこいてます。

嗅覚は割とあるようで、イカを煮ているニオイに反応して目を覚ましました。

食い意地はかなりのものです。

昼夜とわずの高齢ネコの絶叫に対策を色々やってみる

それにしても、寝ているとき以外、朝昼夕夜食前食後問わず、何かスイッチが入ると「ウンゴー!」が始まるので、ご近所にも迷惑になりそうだし、こちらはヒヤヒヤしてしまいます。
色々と不満があるのかと思い、思いついたことを対策してみました。

その一 トイレが汚くないか

うちは多頭飼いなので、うっかりしているとトイレにウンが沢山たまってしまうときがあります。
夜のうちに掃除をしても、《掃除後にウンの法則》で、みんなきれいになったトイレに安心して入ります。
翌朝になると、「あの小さな体のどっからこんなブツを出してくるのか」と言わんばかりの量がたまっていたこともあります。

掃除しやすい軽い紙のネコトイレ砂を買って、こまめに掃除するようにしました。
今までウッドチップのトイレ砂にしていたのですが、緑茶成分で消臭効果もあるものに変えたところ、ゴミも重くならないし、おしっこをすると白い色が青く変わるので掃除もすぐパッとできます。
軽いトイレ砂は掃除もしやすいです。
ネコはトイレチェックをかかさずしてくるため、マメに掃除をしていると快適そうでした。
が、食前食後にウゴーン!は相変わらずでした。

その二 食事をきちんと食べているか確認

キナ子さんはうちで生まれた箱入り娘で、病院で避妊手術をしたときしか外に出たことがなく、ゴハンも生まれた時から与えられるのが当然の暮らしをしていました。
なので、ちょっと食べてはやめ、ちょっと食べてはやめ、と、気が向いた時にダラダラ食べをよくやっていました。
私がお勤め始めて、時間通りにゴハンが出せないときもあったので、朝出かける時に多めにドライフードをあげていたからそれもあり、つねに食べ物があったのです。

しかし、新入りが成長してから、キナ子さんがあとで食べようと思っていたゴハンがカラッポになっていたり、キナ子さんが食べている皿に顔をつっこんできて横入りされたりすることが多くなり、そのたびにニンゲンをムッとしてにらむことも多かったのです。

ちなみに、取られた時は絶叫はしないでこちらをにらんでますが、食事後に満足したはずなのにウォオオオオーーーン!!と絶叫するので、なにがどうスイッチになっているのかさっぱりわかりません。

でも、食べたあとは満足して静かに寝ているので、おいしく満足するとそのあとしばらくは静かでいてくれます。

高齢で歯が弱くなっていることもあるので、最近はなめて食べるタイプの食事をマメに出しています。
高齢ネコ用の小さくされたドライフードなども喜んで食べます。
しかし、若いネコらの食べ物も気になるのか、食事が済んでから若猫用のメシも味見にいっています。

おやつで気をまぎらわすのは割と有効なのですが、あまりあまやかすとつけあがって、オヤツが出てこないだけで世界で一番不幸みたいに泣き叫びます。

食事ができる高齢ネコでしたら、オヤツとゴハンで楽しませてやるのは基本ですね。
私もお腹がすいていなければ基本しあわせです。

その三 居場所をつくる

キナ子さんの場合、なにか不安要素があるとウンガー始まることもあるようです。

キナ子は以前は、親兄弟と押入れの布団の上でネコ団子になって暖をとって私の帰りを待っていたり、食後に眠りに行ったりしていました。
親兄弟が他界したあとも、押入れで一人で寝ていました。
新入りが来てからも、そこがキナ子さんの場所だったので、新入りの入室はきびしく撃退していました。

しかし、お布団の上や押入れの中でよくゲボるようになって掃除が大変なのと、押入れスペースを使いたくて布団からベッド生活に替えたため、キナ子さんのプライベートルームはなくなってしまったのです。
ベッドにしてから2年ほどたちますが、いまだに押入れに登って、布団のないことに不満げに降りてきます。

特に深夜にそれをすると、必ずウンガンゴーン!が始まってしまうので、何度寝入りばなを起こされたかわかりません。

しかし、寝床を奪われてしまったと思う気持ちもわかりますので、新しいネコベッドを買い与えたところ、しばらくは気に入ってくれたようでした。
寒くなってきたときも、ネコベッドに湯たんぽ設置でかなり機嫌良くすごしてくれていました。

快適だとあまりギャゴーン!とか吠えません。

そのかわり、湯たんぽが冷める頃にギャゴーンが始まります。
これが、湯たんぽが冷めてしまったときの顔です。

やはり、寒くなって不安とか不快なのが嫌だというのが絶叫の原因となっている場合が多い気がします。

どうにかしてあげたいと思う反面、どうしようもできねーとガッカリすることもあります。

この冬も、夜はニンゲンは湯たんぽ、ネコはニンゲンとベッドに入るか、湯たんぽネコベッドで寝るか、デスク下のパネルヒーターだけつけっぱなしにしておいて、そこで暖をとるかにしていました。
さすがに12月に入って寒くなり、ベッドで一緒に寝るのが苦手なキナ子さんの不機嫌が始まりました。

さらに、体調をくずしてしまったため、慌ててニンゲン用のホットカーペットを設置したところ、暖かい夜を過ごすことができたためか、深夜の雄たけび回数が減りました。

叫ぶのは、ニンゲンの高齢者が文句言っているのと似たような感じではないかと少し思いました。
寒さの調節も難しくなり、食事が満足に楽しめなくなると、ニンゲンだって
「世界で一番不幸だ」
って感じるかもしれませんので、できるだけより快適な生活を提供してやりたいものです。

その四 多頭飼いメリット

キナ子さんの兄弟が闘病中、チビを2匹迎え入れました。最初はケージで暮らしていて、隔離生活でしたが、大きくなってからは一緒に生活するようになりました。

始めは若い連中にマウントをとっていたキナ子さんでしたが、最近は押されていることも多く、それがショックで不満も怒ることがあるようです。

多頭飼いの場合、先住をきちんと特別扱いしてやるのが基本ですので、そうはしていたのですが、あまりにもウンガーギャオーといつまでも絶叫されると
「ウルセーイイカゲンニシローーーーッ!!」とこっちも叫んでしまいます。

そんなとき、チビの頃から面倒をみてもらった…わけでもないと思うが、変にキナ子さんを慕っているプリ松さんがサァーッと走り寄って、キナ子さんに頭をこすりつけるなどしてなだめています。

それで、キナ子の絶叫がおさまることもあり、特に深夜などに台所の方で絶叫が始まった時に、一緒に湯たんぽで寝ていたプリ松が布団から「ヌヌッ!」とか言いつつ駆けつけて行くのは、ほほえましいやらありがたいやらです。

その割にはキナ子さんのオヤツを横取りすることもあるのですが、なんだかんだで共同生活をうまくこなしてくれているネコらはかしこいものです。

クロ子さんと桃ロー氏が他界して、キナ子もすぐに逝ってしまうのだろうかと思っていたら、チビらと一緒に少し若返ってた感じもあり、ネコもニンゲンも割と似ているところありますね。

その五 真似してみる。説教する。褒める。コミュニケーションタイムにする

キナ子が絶叫始めて、なだめても止まらず、わたくしこそが世界中で一番の不幸を背負っているとばかりにお調子こいてエスカレートして叫び続けたとき、もうこちらもどうすることもできなくなり、つい

キナ子「ウンゴンガーン!」
私  「ウンゴンガーン!」

キナ子「アンガンゴーン!アンガンゴーン!」
私  「アンガンゴーン!アンガンゴーン!」

私「アンガンゴーン!アンガンゴーン!ウンガーン!ウンガン!ウンゴンゴーン!」

と、本人(猫)の真似をして叫び続けたところ、

「なにしてんのおめえ・・・」

みたいに、我に返ったキナ子からクールな視線を受けることがよくあります。

あとは、叫んでるときに普通に合いの手入れてみるとか、いちいちかまいにいかず放っておくとかすると、勝手にクールダウンして戻ってくることもあります。
言い聞かせるように話しかけるでもいいかもしれません。

「なんでそんな騒いでんの?」
「みんなうるさいってびっくりしてるよ。」
「なんか嫌な事あったの?」

猫側は、勝手にコミュニケーションタイムと勘違いして、大人しくなる場合もあります。
ゴニャゴニャ言い返してくることもあるので、
「そうなんだー」
「大変だねー」
「えーすごいねー」

とか、聞いてあげると満足して静かになることもあります。

結局のところ、高齢ネコの絶叫ってなおるの?

結局のところ、キナ子さんの場合は特に疾患はないようで、不安要素が強いとか、自分は不幸だとか、こんなはずではなかったと思ってしまうなんらかのスイッチが入った時に大声を上げているようです。

キナ子さんの場合ですけど。

安心して快適だと思えば、あまり騒がないみたいです。

ただし、他のサイトなどでよく書いてある、『病気の可能性』などもありますので、元気がないとか、食欲がない、トイレが出ないなど、心配な時はまず動物病院に連れて行って、お医者さんに診てもらってください。

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