普段は好奇心の赴くままに困った行動をしてくれやがるネコですが
何だか体調がおかしい?と気づくと、たちまちオロオロしてしまいますね‥
20歳の高齢ネコ、キナ子が何度もトイレに行くので、病院へ連れて行きました。
高齢猫、トイレに何度も行くときは
2021年の9月のこと。
うちの高齢ネコ、キナ子さんが
気がつけばトイレと部屋を行ったり来たりしています。
様子を伺っていると
トイレから戻ってきた際に目があうやいなや
こちらをまっすぐ見てニャーニャー訴えてきます。
寒暖の差が激しく、日中は汗ばんでも
夜になると冷え込む日が増えてきました。
ここ数日、冷凍庫を買ったことで
置き場を確保するために家具を動かしたり
片付けなどをして荷物の出し入れをしていたので
ストレスもあったかもしれない。
ベッドで寝ていたかと思ったら
トイレへを繰り返してました。
口内炎でもあるのか
食事中に食べにくそうに
口をいじるようなしぐさもするし
そのためか、食も細くなって
やせてきたなーとも気になっていたので
口内炎か歯肉炎などもあったら
それもついでに診てもらおうと
翌朝、病院へ電話をしてみました。
その日は月曜日で、
午後は休診とのことだったので
慌てて午前中に行きました。
何度もトイレに行く・吐き気は病気の兆候
ネコは毛玉や食べすぎのときなど
吐くことはめずらしくないですが、
個体差もあるようです。
キナ子は以前からたまに吐くことはあって
それほどめずらしいことはなく、
一度吐くとあとはケロッとしてることが多いので
それほど気にもしてなかったのですが
病院で血液検査をしてもらったところ
「腎不全ですね」と言われ
エーッと声を出して驚きました。
口内炎はそれほどひどくはないそうですが
口臭が、普通の高齢のネコにあるものでなく
「この口臭は腎不全のものです」と‥
口内炎をチェックされているキナ子さん
4年前、キナ子の種違いの弟ネコ、桃ローが
腎不全で他界したため、
食事なども気を遣っていましたが
腎不全は、高齢ネコには多い病気です。
ああ、キナ子さんもか‥と
4年前の生活を思い出しました。
ちなみに、桃ローさんのときは
ブログで闘病記を書いてみようと思いましたが
途中で精神がもたなくなり、続きませんでした。
今回キナ子さんはすでに20歳。
うちで暮らしていたネコで
ここまで長く生きた子はいなかったし
「あとは、余生を快適にすごすことを考えるだけですね」
と、先生が言う通り、治すと言うより
少しでも楽に過ごせるようにするばかりかと‥
通院生活の始まりと経過
今日明日逝ってもおかしくないと言われ
とにかく当分は毎日病院へ連れて行くことになりました。
通院1日め
キナ子を最初に病院に連れて行った日は
すでに食が細くなりつつあったのが
さらに食べられなくなっていて
水を飲もうとしても、食事を目の前にしても
皿の前でボーっとするばかりでした。
ガリガリになっていた太ももから採血しようとしても
血圧が低いとかで血がとれず
反対側の腿から再度採決で2回針刺され
血液検査の結果では、カリウムの数値が激減していて
けっこう頑張って食べていたように見えていたのですが
「ほとんど食事ができていなかったようなので
今日明日に逝ってもおかしくない状態」
なほどの数値になっていたとのこと。
点滴も、痩せていて皮がうまくつまめず
一度刺したら針が出てしまって水が外に出てしまい
2度ほどやり直しで、こちらでも3回針刺され‥
腎不全は、尿で排出されるはずの毒素が
身体に回ってしまうため吐き気がでます。
吐き気止めとビタミン剤を注射で
さらに2回と‥
一日で何度も針を刺されて
痛い思いをしたので
病院から帰宅後は
かなり興奮して
ギャアギャア騒いでいました。
しかし、トイレに頻繁に行くことは
なくなりました。
騒げる元気が出たのも
点滴のおかげにも思えました。
キナ子が何か食べられそうなものはないかと
買物へ。
総合栄養食ちゅーるなるものを見つけ
購入して帰宅。
好物のサンマを買って
焼いてみたところ、
食欲が戻ってきたのか
すこし食べましたが
最近のサンマは
痩せていてほとんど脂がのっていなくて
それほど美味しくはなさそうでした。
ちゅーるは少し舐めて
プイっと顔をそむけてしまいました。
口から食事ができるぐらいまで
回復できれば良いのですが‥
「高齢だから色々ある」と
見過ごしすぎてたのだなあ‥
せめてこれから少しは楽にしてやらねば。
通院2日め
昨日は吐き気止めの注射と栄養剤と補液して
落ち着いたかと思っていましたが
今朝、私の枕元で
目をカッと見開いたまま、じっと座っており
明らかに異様な雰囲気にビビりました‥
二度寝して再び目を覚ますと、
相変わらず枕元にいたと思ったら
キナ子の顎に水滴が‥
どうやら、私がウトウトしている間に
ベッドから降りて水を飲みに行ってたらしい‥
午後にも水を飲んでいたのを確認し
ちゅーるは受け付けないが、水を飲めるようには
なってきたようです。
体重は1.7キロに落ちてしまいました。
子ネコ並みです。
お水は飲めるようだと言うと
セミントラという薬をもらいました。
桃ローさんが腎不全になったときも
つかっていた薬です。
あいかわらず、付属のシリンジに
猫の絵がついています。
これをまたつかうことになるとは‥
普通のシリンジももらったので
それで水も口に流しました。
補液の効果が出たのか
夜は落ち着いているキナ子さんでした。
通院3日め
体調が悪い割には
自分でベッドから降りて
トイレには行けるキナ子さんですが
今日はトイレにたどり着くまでに
間に合わなかったようでした。
私が朝起きてトイレに行こうとしたところ
ピチャッ!と液体を踏んでしまいました。
キナ子さんのおしっこでした。
腎不全のネコのおしっこはあまり臭いません。
しかし、キナ子さんのおしっこは
かすかにアンモニア臭はしました。
それを病院で話したところ
「尿の生成はできているようだね」
とのこと。
腎不全でも
尿を作って出せるのは
良い状態とのこと。
一昨日のサンマはガッカリでしたが
こんどは旬の肉厚アジを焼いてみました。
焼きたてのほかほかをほぐしてやったところ
喜んでいて、少し食べることができました。
食べるものの目視ができないのか
嗅覚が衰えているのか
食べつくのに時間がかかり
食べようとしていながら、
目的のものが口に入れられません。
だいじょうぶか‥と不安も覚えましたが
モンプチのナチュラルキッスも食べて
点滴や吐き気止めの注射が効いているよう。
通院4日め
今朝は食欲あり。
昨日のアジがもう一匹残っていたので
温めてほぐしてやると
おかわりして食べ、びっくり。
総合栄養食ちゅーるも半分ほど
少しずつなら食べるように。
水もきちんと飲んでいる。
意外と回復している?
病院へ行ってそのことを伝えると
食欲が戻ってきたので
吐き気止めの注射はせず
胃を活性化させると言うお薬を
注射される。
どちらにしても注射…
点滴はいつもより多めに入れたのか
下半身のほうに水がたまっていて
体のバランスがとりにくくてフラフラしている。
通院5日め
昨日は胃を活性化する薬を
注射してもらって
食欲がさらに出てきて
今日は総合栄養食ちゅーるを
一人で一本たいらげる。
モンプチのナチュラルキッスも
その後昼までに半分食べた。
これは以前からの好物。
相変わらず何度もトイレに行っていて
こちらを見てギャーと訴える。
よくよく見ると、腰を上げていきばっているので
どうやら便意があるが出せないもよう‥
お医者に行ってその旨伝えると
「おなかぺったんこだから便あるように見えないなあ」
と言いながら、ゴム手袋をしている先生。
ゴム手袋の指に何かゼリー状のものを
ぬっていたと思ったら、
とつぜんキナ子の肛門に指を入れ直腸内をさぐりはじめる!
キナ子「ウォ――!!ギャニアアア―――ッ!!」
唖然と見ているうちに、
「あった!」と先生。
キナ子のケツから硬そうなフンの塊がゴロンと!
私「うわああああ!!スゲエ―!こんなの入ってたら苦しいわー!」
「こりゃあスッキリだわー!キナ子さんスッキリだろ!」
「いやこりゃあスゴイワー!」
見ていたこっちが大喜び。
その後、一回目の半分ぐらいの大きさの塊も出してもらえ
点滴をして終了。
でかいクソを出してもらってスッキリしたのか
今日は点滴の間は黙っていたキナ子。
帰りのタクシーは、やや年上の女性の運転手さんで
帰りのタクシー内でも興奮して話す私
「便がでなくて困ってたらでっかい塊を出してもらって‥」
「あら~!それはスッキリねえ~!女性だったらわかりますねえ~
ハッハッハ!」
と運転手さん。
今日はおかげでその後一日スッキリサッパリ。
キナ子は調子戻ったか、
夕方はドライフードにも挑戦していたが
食べづらそうにアワアワしていた。
口内炎か歯に何か問題があるようだけど
食べたあとに何か気にしているので
舌にでもフードがくっついてるかなにか
しているのだろうか‥
ケツに指いれて💩をかきだされて
興奮しまくりで帰宅したキナ子さんでしたが
おなかの中の異物をとってもらい
ちゅーるを食べたのち
夜は落ち着いてスヤスヤ寝ていました。
良かった良かった
通院6日め
キナ子さん、食欲は戻ってきて
チュール2本とナチュラルキッス1本食べるように。
お医者さんも、もう
吐き気止めの注射はせず
チュールしか食べられなくなってるから
体内のリンを吸収するサプリメントを
すすめられる。
「昨日は便をとってもらえたのですっかり落ち着きました」
と先生に言うと、
「高齢になると筋肉が衰えて出しにくくなるので
たまってきたらまた言ってくださいね」とのこと。
キナ子さんは食事も手からであればなんとか食べているし
くつろいで横になって寝るようになった。
おなかに違和感があったりすると、
ネコはなかなか横になって寝なくなることが多いです。
横になってくつろいだ格好をして寝ているのは
落ち着いた証拠。
どうやら安定してくれたので
このまま様子をみることにします。
通院7日め
午前中に総合栄養食ちゅーるを1本と
おやつのペーストを少しなめて
夕方に病院へ
トイレ掃除をしている際
やたらと何度もトイレに入って
おしっこをしようとするも、出ないのか
また具合がおかしいのかと心配するも
病院で点滴をしてもらい、帰宅後は落ち着く。
明日は病院お休みの日だそうで、
キナ子も一息つけそうです。
しかし、この一週間、もう危ないかと思ったら
昨日はドライフードに果敢に挑戦していたキナ子。
今日の夕飯には、20歳ネコ用の
ムースになった缶詰フードをあけてみたところ
なんと皿に盛った分全部間食!
ひと缶全部は普段でも食べられないので
若い奴らと3分の1ずつ分けたのですが
きちんと綺麗に食べられ、初日の
メシを見てるのかどうかもわからなかった頃とは大違い!
医療技術とはすごいものだった‥
引き続き、様子を見ていくことにします。
あとがき
腎不全は、進行を遅くするためにケアすることはできても
今のところ治療方法はないのだそうです。
キナ子の場合は、自分でおしっこは生成できているので
腎臓の機能はまだ動いているようです。
年齢も年齢ですし、今後はどうなるかわかりませんが
何か変化があったらこの記事に書き加えて行こうかと思います。